【開発中の商品】職人が作るレザースリーブ 15インチMacBook Air用

前回のブログ「15インチMacBook Air(M2,2023)についてのサイズ考察」でも書きましたが、2023年6月13日に発売開始となった15インチMacBook Air専用レザースリーブの開発を始めています。
15インチモデルの筐体は、先に発売された13インチMacBook Airと共通のデザイン言語で構成され、サイズだけが15インチにアップされた感じだったため、13インチモデルを元に、15インチMacBook Airに最適なスリーブのサイズを導き出し、実機の到着前にサンプルの製作を始めました。
そして出来上がってきたのがこちら。

職人が作るレザースリーブ 15インチMacBook Air用(1stサンプル)
サイズ感を確認するための最低限のさっぱりした仕様

今回の1stサンプルは、当店取り扱いレザーの中で一番ハードなブライドルスプリットレザーで作りました。
ブライドルスプリットレザーというのは、英国製ブライドルレザーを1.0mmの厚さに薄く加工した後、残った革(床革)を加工してアップサイクルした革です。
革の表面に塗装を重ね、更に型押し加工をすることで革の繊維に圧力をかけて締めてあります。元々硬くて丈夫なブライドルレザーに追加工を施したため、ちょっとやそっとではへこたれない硬くて丈夫な革に仕上がっています。
ちなみに、ブライドルスプリットレザーはロット毎に改良を重ねており、最新のロットでは革の厚みと硬さを調整して今までよりも少しソフトに仕上げてあります。

サイズ感としては、縦横方向にそれぞれ1mm以内の修正をする必要がある程度で、その他は最適サイズが出せたと思います。
当店のレザースリーブは、全くサイズに余裕を待たせないタイトフィットが特徴です。手にした一番最初はきつく、サイズ間違ったか、と思えるくらい。(なお革は自然素材のため硬さやフィット感に多少の個体差が出ます。)
使う程にデバイスに馴染んでくる革の形状の変化も楽しめますよ。

今回採用の革に関しては、当店人気の英国ブライドルレザーをはじめ、写真のブライドルスプリットレザー、その他のレザーと複数種を予定しています。
なお、ブライドルを含めたヨーロッパ製の革は、値段が全般的に高止まりしており、更には注文してもタイムリーに入手できず、人気のカラーなどは3ヶ月〜半年待ちなどという泣きたい状況が続いています。特にブリティッシュグリーンは絶望的な状況でして、今後多少製作できるぐらいの分は予め購入済みではありますが、恐らく年内はデバイスによって欠品が続いてしまう可能性が高いです🙇
ということで、当面のヨーロッパ製ハイエンドレザーのラインナップは限られてしまうかもです。

さて今後のスケジュールですが、革をレザースリーブの形に抜き出すための刃型の作製を既にお願いしており(刃型の写真はこちらをご覧ください)、只今革の選定と調達を行っています。調達済みの革は適切な厚みにする漉き加工を進めていまして、その後ピッグスエードの貼り合わせ加工、刃型が出来上がってきたらMBA15″サイズに抜き出し、コバ面の塗装、その他諸作業など、色々な工房での加工を経て、縫製職人さんによる製作へと進みます。(形はシンプルですが、沢山の職人さんの手が加わっています!)
今後のスケジュールのアップデートはtwitterやInstagramで共有しますので、ぜひフォローしておいてくださいね。

<リンク>
職人が作るレザースリーブ 15インチMacBook Air用(国立商店 ストアページ)
15インチMacBook Air(M2,2023)についてのサイズ考察(国立商店 公式ブログ)
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