「職人が作るオイルドレザーブリーフ」製作作業風景

「職人が作るオイルドレザーブリーフ」は、文字通り職人が手作業で製作しています。
今回、そんな作業風景を職人の簡単なプロフィールと共に一部ご紹介します。
(※職人が作るオイルドレザーブリーフのページからの転記です。)
「職人が作るオイルドレザーブリーフ」は、全ての行程を1人の職人ともう1人のアシスタントによって仕上げられます。
工房は国立市にあり、実は国立商店のあるオフィスのすぐ近くです。
50代の職人は20代の頃より革業界にいまして、ずっと革一筋です。(余談ですが、国立商店店長の遠藤とは既に20年以上の付き合いがあります。)
今でこそバッグ専門に製作をしていますが、元々はオートバイレーシング用の革ツナギを専門に作っていた経歴があります。
レーシング用革ツナギは、生身の人間が時速300キロを超えるスピードで走行している時に身につける唯一の「プロテクター」です。ですから、革をどう使うのが一番効果的なのか、知り抜いている必要があるのです。
そんな職人が持つ革の知識をフル動員して生まれたのがこの「職人が作るオイルドレザーブリーフ」です。
女性の経歴は、、、女性ですので割愛しますが、既にこの業界で活躍して15年にもなるベテランです。とても鋭い選択眼を持ち、革の最良の部分を見極める際において、右に出るものはいないといえる程ステキな仕事をします。
以下、早速「職人が作るオイルドレザーブリーフ」作業工程の一部を以後紹介します。
下の写真は、一枚の牛革から「職人が作るオイルドレザーブリーフ」に必要なパーツを抜き出すためにマーキングした際の画像です。
革は部位によって状態が微妙に違います。
人間でもお腹と背中では柔らかさが違いますよね。これは牛も同じこと。
そんな牛革の最良の部分を効率的に使うために、無駄なく並べてゆきます。
そしてこのマーキングを元に切り出します。

通常、一枚の革からできる「職人が作るオイルドレザーブリーフ」は2個だけ。
またバッグを作る際には、複数の革からパーツをかき集めるのではなく、できる限り同じ革から全てのパーツを切り出すようにしています。
更には、このバッグの顔とも言える前胴部と、更に後胴として使うそれぞれの2枚の革は、お互い隣り合わせかまたはとても近い部位から抜き出します。
これによってバッグとしての統一感や見栄えが格段に良くなります。


写真の中央部に見える大きなパーツがバッグ前胴になります。
向かって右側の方が微妙に上にずれているのは、傷をよけたから。
大量生産ではなく、一点一点製作しているからできる細やかな作業なのです。

厚みのある革をキレイに切り出す作業というのは、実はとても重労働なのです。
傷を付けてはいけないし、ラインも断面もキレイじゃなければいけないなど、気も体力も使います。
切れるナイフを使い、腰を入れて一気にささーっと切り出します。


使っているのはなんと普通のカッター!
曰く「巡り巡ってこれになった。」との事。
絶妙に使いやすいのだそうです。

職人作業風景。
パーツを切り出してから先、製作に関するあらゆる作業をこの職人がこなします。
「全て自分でやらなければ気が済まない性分。」なのだそう。(^_^;)
下の写真は、前胴部分のパーツを縫い合わせるために接着剤を塗っているところ。

前胴部分の2枚の革を重ねて裏から縫い合わせているところ。
顔とも言える部分のため、ステッチがゆがまないように、迷いなく一気に縫います。

こうして出来上がったのがこの「職人が作るオイルドレザーブリーフ」です。
手がかかる全ての行程を、職人が愛情を注ぎつつ魂を込めつつ作業します。
よろしければ是非ともご検討くださいませ。
 
 

 
 
<リンク>
職人が作るオイルドレザーブリーフ