「Gemini PDAのためのレザースーツ」の再利用スペーサー。

Gemini PDA 専用ケース「Gemini PDAのためのレザースーツ」が続々と仕上がってきています。
工房で仕上がったレザースーツは、検品のために一旦弊社に納品されてくるのですが、写真はその際の検品前の一こまです。
レザースーツの間には、レザースーツとほぼ同じ形状で一回りほど大きなサイズの専用の厚紙を挟み込んで納品されてきます。
実はこれ、ブライドルレザー同士が重なって傷がついたり、むやみにブルームが剥げ落ちないようにという配慮から職人が製作したスペーサーです。

レザースーツは、製品サイズに切り出す前に、予め少し大きな形状で切り出します。
その作業を「荒断ち(あらだち)」といいまして、荒断ちをした上で各作業を行い、完品のレザースーツへと一つひとつ仕上げてゆくのです。
そしてこのスペーサーは、荒断ち用の刃型を利用して作られています。
形状がほとんど同じでレザースーツよりも一回り大きいため、スペーサーとして丁度いいのです。

職人の工房から続々と仕上がってきているGemini PDAのためのレザースーツのブリティッシュグリーンとワインレッド

 

弊社での検品が済むと、次はストックヤードであり配送センターでもある物流倉庫に出庫されます。
傷がつかないようにレザースーツを再びスペーサーに挟みこみ、綺麗に梱包して最良の状態のまま倉庫まで運びます。
そしてここで専任スタッフにより最終検品を行い、化粧箱に詰められて皆様の元へとお届けしています。

ここまで利用してきたスペーサーは、ここでサヨナラとはならずに、次のロットでまた利用するために工房に戻ってゆきます。
無駄を出さない工夫なのですが、遠藤の頭の中では、なぜかスペースX社のファルコンロケットの再利用ブースターと重なってしまうのです。
できたてのレザースーツとともに、再利用されたスペーサーが戻ってくると、ついつい「また戻ってきたな、ご苦労。」となってしまいます。
紙とブースターでは違うにもほどがあるナンセンスな想像なのですけれどもね。(笑)
 

<リンク>
Gemini PDAのためのレザースーツ(のり巻きカバー)(国立商店 ストアページ)