19枚の写真で紹介する 職人が作るレザースリーブ ブルー(国産ロウ引きヌメ)#StandWithUkraine モデル
職人が作るレザースリーブ ブルー(国産ロウ引きヌメ)#StandWithUkraine モデルの発売を開始しました。
このモデルは少し特別な意気込みを持って開発に臨みました。
いつもは実感しづらい、何気ないけれど大切な日常がウクライナでは吹き飛びました。
我が家のことを例に取れば、日々向き合える仕事があり、帰宅後こどもたちが出迎えてくれ、奧さんが用意してくれた夕食をみんなで囲み、幸せに寝て朝を迎えるという当然とも言える日常です。
自身に置き換えて想像していたたまれなくなり何かできることはないかと考え、売上の一部を寄付してサポートするという企画を考え製品化しました。
青い空と黄金の小麦を表しているという、ブルー x イエローのウクライナ国旗をイメージして、まずは革の開発から始めました。
姫路のタンナー(革工場)さんに力を貸してもらい、春過ぎから試作をくり返して出来上がったのがこのブルーのヌメ革です。
ベースとなる革の選定から始まり、革色、銀面(表面)の手触りやツヤ感の決め手となる各種溶剤の調合、ロウ(ワックス)成分の吹きつけボリュームの調整などを細やかに対応してもらいながら洗練度を高め、唯一無二のレザーへと仕上げてもらいました。
革表面にロウ(ワックス)成分を塗り込んだヌメ革で、うっすらと白い粉状またはペイントしたようにロウ成分が乗っているのが分かると思いますが、これをブルームと呼びます。使う程にそれがゆっくりと落ち、革のツヤ感が上がっていく様子を楽しめます。いわゆるエイジングですね。
革表面にブルームが乗っていることから一見すると英国のブライドルレザーのようですが、ブライドルレザーがピット槽に漬け込んで鞣(なめ)し、ロウ成分を染みこませて仕上げたものに対して、この革は表面にロウ成分を塗り込んで仕上げているため、製法の違いから当店ではロウ引きレザーと呼んでいます。(各社で色々な定義があり、広義においてブライドルレザーと解釈して呼んでいるところもあります。)
綺麗で味のある革が出来上がったのですが、残念ながらスリーブケースの完成後、一部のロットに軽微な問題のある革が含まれていることが判明しました。
ロウ引きレザーの特性上、ブルームの下に隠れている全ての問題箇所を見つけることが難しいことから、利用に差し支えないクオリティーのものを見つけられる限り選り分け厳選し、問題のない通常品質のモデルも含めて、全てをアウトレットとして販売させていただくことにしました。
ということで心苦しくはありますが、革は使い続けた先にある味わいをよしとする方(傷や見栄えなどあまり気になさらない方)、ぜひご購入いただけると嬉しいです。
売上の一部は、家族を亡くしてしまったウクライナの方達のサポートに使ってもらえるように、当店を通じてユニセフに寄付します。
購入時の参考にしてもらえるように、19枚の写真をアップしましたので、じっくりご覧くださいませ。
今回のこのブルー(国産ロウ引きヌメ)#StandWithUkraine モデルですが、残念ながら今回までに製作した分のみ、在庫限りで終了となります。
色々と意気込んで臨んだのですが厳しい企画となってしまいました。。😭
小さな当店にとっては影響も小さくないため💦 沢山の方に購入してもらえると嬉しいです。
皆様からのご注文をお待ちしています。
<リンク>
職人が作るレザースリーブ セール対象品ページ(国立商店ストアページ)
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