【開発中の製品】Galaxy Foldのためのレザーケースを考えてみた。(その3)

 

厚紙を使って試作を進めていたGalaxy Foldのための専用革巻きケース(通称のり巻きカバー/ボディスーツ)が、ついに本物のレザーを使った試作段階に入りました。

ミリ単位での変更を加えながら厚紙で試作をくり返したのが功奏して、1stサンプルからうまくフィットしてくれましたよ。
使ったのは、表革にブライドルレザー(グリーン)と、内側に型押しレザー(レッド)。
ともにギリギリまで薄く漉き、芯材を挟み込んでから貼り合わせて縫い上げています。
写真を見て感じると思いますが、閉じた状態では幅が狭く、一見するとスマホ(カバー)とは思えない程の細身のスタイルになっています。
Galaxy Foldを使う時は両手持ちが基本となります。手帳カバー型のスマホカバーと同じような使い方ですね。構造上、Galaxy Foldの左右から革がはみ出しますので、多少の慣れが必要です。

ボタンを開けてパカッと開くと、鮮やかなレッドの型押し革が見えます。季節柄、ちょっとクリスマスを思わせる色の組み合わせではありますが、もちろん季節を問わず使えます。
ブライドルレザーは使い始めは硬いので、長く使い続けてやっと自分のモノになります。じゃじゃ馬を飼い慣らす、ではありませんが、自分に合ったケースになるまでには、とにかく使い込む必要がありますので、クリスマスを超えて年明けくらいまではこの革と格闘する必要があるかもしれません。

Galaxy Foldの固定は、国産のゲルパッドを使います。
メインカメラ側のみを固定し、4.6インチのカバーディスプレイ側はフリーな状態になります。
接着強度はほどほどです。強すぎることもなく、弱すぎることもありません。何度もはがして使え、筐体に剥がしあとが付く心配はありません。ただし、ゲルパッドに異物が付着したままGalaxy Foldに貼り付けてしまうと、筐体に傷を入れてしまう可能性がありますので十分に注意が必要です。
また貼ったりはがしたりをくり返すと粘着力が弱まるため、弱くなった時には(重たい)筐体がはがれないように気をつける必要があるかもしれません。
なお、粘着力は表面の汚れを拭き取ることで復活します。

この1stサンプルを使ってみての感想ですが、ただでさえ重たいGalaxy Foldに革の重量が加わるため、そのズッシリ感は凄いです。
しかしそのズッシリ感がかえって全体の高級感に寄与していて、見栄えはもとより、手にした時の満足感はかなりあると思います。加えて両サイド以外全方位保護という安心感は絶大です。
総じて、「おしゃれには我慢がつきもの」というファッションに通じる気概を持って使いこなす必要がありそうでして、企画者として「それでいいの?」的な素朴な疑問は多少感じますが。^^;

次回、更に改良を加えた2ndサンプルの製作に進みます。
2ndでは、タイトにサイズを追い込みすぎたフラップ部分のサイズ伸張と、ゲルパッド固定用の黒いシート裏側の、縫い合わせや芯材の重ね順の変更などを行う予定です。
これによりフラップに少しだけ余裕ができ、筐体のボタンが不意に押されることがなくなります。また、表側から「あたり」が出ているのが見えてしまっているシートの固定跡(ステッチ跡)が消せるはずです。
次作2ndを楽しみにお待ちくださいませ。

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