ブライドルレザー製品に現れる「ささくれ」は取っていいもの?
スリーブケースやフラップカバーケース、その他の国立商店の革製品を使い始めて程なくすると、断面のコバ塗料が「ささくれ」のように剥がれてくることがあります。
これ、なんの予備知識もなしにそんな状態を見つけるとびっくりしますよね。(すみません。)
私店長遠藤も数年前の開発時に、初めて試用したスリーブケースでささくれのように剥がれたコバを見た時には、慌てて職人に確認したことがあります。笑
結論から先にお伝えすると、これは取れてしまってOKです。
下記にクローズアップ写真を掲載してあるのでご覧いただきたいのですが、ささくれてポロポロと取れてしまうのは、ある意味不要なコバ部分なのです。
当店の革製品の中でも特にブライドルレザーを使った製品においては、断ち落とした革の断面にコバ塗料を塗って仕上げているのですが、顕微鏡で見るように革の断面を見てみると、断面には微細なデコボコがあります。(生々しいですが、元は牛の皮ですからね。)
ですので、断面部分のコバはしっかりと噛んで乗るため剥がれるようなことはないはずですが、こと表(おもて)面に関しては少し事情が違ってきます。
10週以上かけて油脂(蝋)成分を染みこませ、革の繊維を引き締めているブライドルレザーの表面は、蝋成分がコーティングの役割を果たし、コバ塗料が乗りづらいのです。
ポロポロと取れてくるのはその表面側に付着しているコバで、これはブライドルレザーの革の特性上避けられないため、仕様ともいえます。
剥がれてくる余分なコバ塗料は、無理に剥がそうとせずにそのまま取れるに任せてください。
革の断面はコバ塗料がしっかりと噛み合っているので、余分な「ささくれ」が全て取れた後には、綺麗なコバ面が残ります。
どうぞご安心の上そのままお使いいただければと思います。
<リンク>
MacBook/Air/Pro用職人が作るスリーブケース各種(国立商店 ストアページ)
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